就活は足でやるって言われて、だるいな〜てなるひとへ
就活で「社会人に会え!」「足を使え!」って言われるのが嫌いな人に送る記事
どうでもいい体験談を飛ばしたい方は、本題までジャンプ!!
就職活動をしているとたまにこんなものが来ると思います。
そう、それは企業からの電話。
僕の元にも秋頃1dayインターンに参加したとある金融系の企業(以下Aとします)から電話がかかってきました。
曰く、「まだ秋だし具体的な志望企業も定まっていないだろうけど一度会って話さないか?」とのこと。
この頃僕は企業から個別連絡が来るというのは、初めてでなんとなく
おぉ〜これが囲い込みかぁ〜
みたいな甘い考えで「ぜひお話したいです」と答えてしまった。
全く金融なんて興味がないのにも関わらず。
そしてこのまま特になんの準備もせず、僕はノコノコとA社に出向いた。
そこで始まるのは、電話とは打って変わってまごう事なき決闘でした。
挨拶代わりの「君は将来何がしたいの?何を成し遂げたい?」系の質問
こういった哲学的な問いが大嫌いだった僕はもちろん何も答えられませんでした。
次には理系あるある。研究内容は?
インタビューや質問紙調査を用いる事が多いと答えると
「あぁ〜機械学習とかAIとかやらないんだぁ〜」との反応。
我ながら、いわゆる理系的(世間ではやはり理系だと情報系のイメージが強いのかなとか思います)な研究ではないので申し訳ない気持ちに。
挙げ句の果てに言われた言葉は
「君のような空っぽの人間には、うちは勿論、どんな企業も内定は出さないよ」
すごいですね。他社が内定を出すかまで把握してらしゃる。
しかも30分足らず話しただけで判断できるとは、
いやはや、きっとこの人は人の頭の中が手に取るようにわかるのだろう。全く持ってすごい。
とはならず、当時の自分はとてもショックで割と泣き出しそうだったのを覚えています。
そして残りの時間は、彼の圧倒的な体験談のオンパレードでした。
「俺は就活中、一ヶ月に200人の社会人に会って話を聞いた。就活はな、足でやるんだよ。」
「君が行きたい企業の内定なんて余裕で持ってたけど蹴って、今はこのMにいる。自分の考えでな。」
そんなありがたいお話を散々聞かされ、僕の頭は完全に「就活は足でやるんだ!」モードになりかけていました。
そしてトドメのダイレクトアタック
「君は研究でアンケート調査しかしないんでしょ?得意のアンケート調査を使って君がやりたい事ってのは本当に社会に必要とされているのか確かめてみたら?あんなの3分で作れるじゃん(笑)」
ん?
ここで洗脳されかけていた僕の頭が正気を取り戻します。
アンケートが3分で作れる?
社会科学を少しでも勉強した事があるひとならばわかりますが、質問紙調査は3分で作ることはできません。
意味があり、誤った結果を導かないよう厳密に設計されるものです。
あぁなるほど。この人は何もわからずただ否定していただけだったのか。
と結局彼とのお話は両者何も得る事なく終わってしまいました......
本題
見事、無駄な時間を過ごし、心を引き裂かれた僕ですが、この体験を通してお伝えしたいのは、
- 興味がない、全く志望動機がない企業、中の人には誘われても出向かない方が良い*1
- なんでもかんでも「足を使え!」と言ってくる人がいるが、そいうもんじゃない。
みたいな感じです。
じゃあなんだ?お前はOB訪問とか全くしなかったのか?と思う人がいると思います。
そういうわけではないです。
僕がお伝えしたいのは、彼のように200人とかいうアホな使い方はするなという事です。
実際僕も、冬以降何人か社会人の方とお話させて頂き、業界内の各企業の違い(いわゆるなんでうちなの?へのアンサー)を理解しようとしていましたし、非常に貴重で有用な時間でした。
しかしやはり就活は少なくとも何十何百と言った人に話を聞かなければいけないような、苦行ではありません。
業界本や就職活動サイトを活用すればある程度のことはわかってしまうのが現状です。
その上で、一次情報が欲しい、ネットではわからない事が出てきたときに初めてアポイントメントを取れば良いと思います。(というか無闇に人の時間食いつぶす学生は絶滅した方が良い)
それでは足しかない就活生が減るの願っています。また。
*1:説明会などは別。面談とかは気をつけろ!得るものないぞ!
就活は情報戦争は本当だった話
このブログを始めるきっかけのお話
この一年間、私は"就職活動”なる戦いに身を投じていました。
結論から言ってしまうと、今はある企業から内定を頂き、そろそろ研究でもしに戻るかぁといった状況です。縁あってお世話になることになった企業については、後々書けるといいかなと思ってます。(今は時期的に詳しいことは言わない方が吉)
じばらくは、就活中に感じたなんか変じゃない? みたいに感じたことについての駄文をつらつら並べていきます。
今回の話題は
就活コミュニティという存在
3~4月に
あの有名ヨコモジ企業のサマージョブに参加するために‥‥
みたいな売り文句と必死にその入会テストに合格するために必死に対策をする友人達、これが僕と就活コミュニティ達の出会いでした。
一応概要を説明しておくと(僕自身は入っていないので違っていたらごめんなさい)、外資系戦略コンサルや銀行の内定者の方々が自身の後輩になりたい次の就活生にノウハウや経験談、模擬面接などを行う集団です。
当時僕は、上記の就活強者達がしのぎを削り合うような企業には全く興味がなく(結局インターン選考は受けるのですが‥)就活をしていなかった春にはこのコミュニティには目もくれませんでした。
しかしながら、サマーインターン の選考時期になり彼らの暴力的な"強さ"を目の当たりすることになります。。。。
時は進んで、6月あたり、サマーインターンに参加するための面接がちらほら始まる時期です。この頃僕は、特に志望業界もなく夏に受けとかないと門が狭まると噂の外資系企業でも受けるかみたいな感じでした。
そんな心構えでは選考は進むわけもなく…大体1次か2次で落選、umemayo様の今後の活躍を心よりお祈りされまくっていました。世の中には自分なんかよりもはるかに優秀な学生がこんなにも沢山いるのかぁ、自分はバカだなぁみたいな気持ちでした。
バリバリ外資いってイケイケ社会人なるぜ!みたいなタイプではなかったですが、なんどもなんども落選する経験、そしてその理由がわからないことは非常にメンタルに来ていました。
そんな様々な企業の信仰対象と化した僕ですが、ある時、学生室にいる同期(就活強者、"ツヨイ")からあるお願いをされます。
その内容は、「今度〇〇の2次受けるから、ケースのお題教えてくれない?」
なんということでしょう、この時僕は全てを察しました。
3月に出会った就活コミュニティの最大のメリットは、すでに内定をもらっている学生から"貴重”な経験談を聞けることなんかではなく、同期の中で"選考内容"について情報共有をすることでした。
小学校のテストで先生が「ここ絶対覚えとけよ!ここテストに出るからな!(本当に出る)」みたいなことを彼らはやっていたのでした。
僕は決して彼らがズルをしているから選考を突破しているんだ!
とはいっていません。就活コミュニティに所属している友人は何人もいますし、みんな優秀です。
ですが、この話を通して僕が伝えたいのは、
- 就活は噂通り、"情報戦”であること
- 優秀な人(俗にいう地頭、要領がいい人)ほど、情報という武器を用いて就活戦闘力を倍増していること
そして、この二つの事実を知らずに、選考に落とされたことにショックを受けることのバカバカしさです。
これから、サマーjob選考という名の戦争に参加する傭兵の方々、どうか僕のように無駄に悲しまないことをおすすめします。
情報という武器を手に入れるためにコミュニティに入る、腕試し的に外資を受けて落ちたら落ちたで諦める。人それぞれだと思います。頑張ってください。